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尾道ロケ地めぐり 「ふたり」の電柱を探して

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すごく久しぶりですが、どうしてもブログで書きたいことがあったので。

尾道に行ってきました。










もう大林宣彦監督の「ふたり」(1991年)を観てからずっとずっとずっと行きたかった場所。

最初にこの作品を観た時は、ヒロインの実加よりも年下だったので、本当に昔から。

最初に観た時は、映画公開前にNHKでドラマ版を先に放送するというとても珍しい公開の仕方で、テレビ版では前編・後編に分かれてました。私はこのNHK版が好きで...。再放送してくれないかなあ。


NHK版は実加が中学生のうちが前編で、高校生になってからが後編でした。印象としては、ドラマ版の方がライトな感じ。映画の方が少し重いです。

とにかく一言で言って、大好きで大好きで、特別な作品。石田ひかりさんも、中嶋朋子さんも素晴らしいし、ちょっと変わったお父さんやお母さんも印象的で...親友のマコや家族も愛おしい作品。

原作は赤川次郎さんで、小説もかなり良いです。装画が大島弓子さんなのが素晴らしい(今は変わっちゃったのかな?絶対こっちがいい)。でも、やっぱり尾道の魅力をこれでもか!と描いているこの映画が良いのです。



少女が大人になっていく過程を描いた映画、というのは数多くあれど、こんなに瑞々しくて、甘すぎず、幻想的で、シビアな部分もあり、ピリピリする部分もあり、心の底から共感出来る、奇跡みたいな作品はなかなかない。少女の時にしかない、あのキラキラしていて、でも暗い部分もあって、繊細で、大胆で。

赤い糸一本が、ボタンひとつが、花束の包み紙が、あんなに大切に描かれるなんて。

ストーリーは、ドジで不器用な妹実加が、美人で何でも出来る姉を事故で失ってしまい、壊れそうな家族をどうにか自分なりに支えようとしているうちに、姉の幽霊が現れるという物語。

実加みたいにぼ〜っとするのが好きで、綺麗なものに憧れるけど不器用で、という夢見がちな少女時代を送ったので、実加が他人には思えず、何度も何度も見て、セリフも覚えてしまった。宝物みたいな映画、というのがたま〜にあるけど、これはその中でもかなり大切な一本。

どのシーンも印象的で、特に実加が自宅近くを歩いている時にヒョイっと乗る、「不思議な電柱のある道」が何度も出てくる。

この電柱のある場所にいつか行きたいなあとずっと思っていて、やっと尾道に行けました。外国よりも近いのに、なかなか来れない場所でした…

二人の26歳、みくりと沼ちゃん 女子と結婚とマンションと

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今クールのドラマが結構面白い。

中でもやっぱり星野源さま目当てで見始めた「逃げるは恥だが役に立つ」。
これが面白い。ガッキーと源さま可愛い。毎週火曜日が楽しみ🎵


ドラマはラブコメディですが、漫画もついつい今出てる分読んじゃったけどもっと社会問題について考えさせられる内容です。作者の海野つなみさんは社会派漫画を描いているつもりではないようですが...。






対してBSプレミアムでやっている「プリンセスメゾン」。これも火曜日に放送していて、漫画のドラマ化です。
ここで読めるみたい。これも原作面白そうだな。

このふたつの漫画のヒロイン「逃げるは恥だが役に立つ」の森山みくりと、「プリンセスメゾン」のヒロイン沼ちゃんこと沼越幸は同じ26歳です。

ふた昔前なら結婚適齢期。

なんだけど人体的には今でも結婚適齢期。

みくりは大学で心理学を学んで(多分成績優秀で)を卒業したけど就職できず、大学院に進んでまた就職活動したけどやはり就職に失敗、派遣で働くも派遣切りにあい、職探し中に父親に紹介された家事代行の仕事をしに行った相手、津崎平匡となんだかんだあって契約結婚をすることになる。

対して沼ちゃんは高校卒業後、8年間居酒屋で仕事を続け、800万(偉すぎる!!)の貯金をしてマンションを自分で買おうとしている。どうやら沼ちゃんは両親もいないらしい。









「逃げ恥」のみくりは結局津崎さんと恋に落ちて、そのまま結婚するのかな?という感じになっているのですが、沼ちゃんはこのまま一人なのかな〜という感じ。

「プリンセスメゾン」のドラマの中でも描写があるけど、近頃は独り身の女性がマンションを購入することも多いらしいです。26歳なんてまだ遊びたい盛りだろうに、800万も貯金して自分でマンションを買おうとする沼ちゃん、本当に偉い。

ドラマや漫画で見る分にはみくりは可愛いけど、実際近くに二人がいたら好きになって応援したくなってしまうのは沼ちゃん。

でもきっと女性として幸せになれるだろうなというのはみくり。本人は仕事が出来るし、まだ就職の夢を諦めていないので自立したいと思っていますが、まだどうなるかわかりません。

みくりは津崎さんからプロポーズを受けて、津崎さんのマンション(賃貸だが)に住んでいるみくりは、今まで家事代行を仕事として給料をもらってやっていて、これからはどうなるのか?と不安になります。首になったら、…

TOKYO SHOW

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リオのオリンピック、無事終わりましたね。

体操男子、卓球、テニス錦織くんの活躍で寝不足な日々が続き、特別好きな、いつもオリンピックの最終盤に行われる新体操はなかなかテレビで生中継してくれなくて、NHKアプリで生中継で見て、夜中まで観戦してヘロヘロになりました。個人のロシアのマムーン選手と、イタリアの団体がよかったな〜!


しかし、最後のお楽しみがありました。椎名林檎さんがスーパーバイザーを務めた2020東京オリンピックへのハンドオーバーショー。

これが予想を超えてクールだった!

以前2014年、東京オリンピックが決定した時にNHKで「どうなる?東京五輪」という番組を放送しました。椎名林檎さん、野田秀樹さん、蜷川実花さんという。私がセレモニーを演出してくれたら嬉しいなあというドリームチーム。これに亜門さんが加われば完璧。

たぶん国的にも本命だったんじゃないかなあという蜷川幸雄さんが残念ながら亡くなってしまったので、蜷川実花さんにも存分に関わって欲しいなあ。

この番組で、林檎嬢は「あちゃ〜、となる事だけは避けたい」と仰っていました。

「あちゃ〜」とは。私なりに考えるに、某集団制服アイドルが全面に出るとか。中途半端な村のお祭りみたいになって観客置き去りとか。そんな感じでしょうか。

それで、この時点では、そんな感じになる可能性がすごく高かった。でも林檎嬢はやってくれました。



そして、この結果。もう、絶対本番でもこのクオリティで行って欲しい!






赤いボールは日の丸。この1964年のデザインのオマージュになっているそうです。

この「君が代」の編曲は三宅純さん。かっこいい。さすが!
キティちゃんかわいい!!

これも1964年のオマージュだし、「エッグ」のポスターにも似てる。

このシンクロ✖️桜綺麗。


日本の真裏のリオにマリオになって移動!

これかっこよかった〜。








最初見た時、最後の曲が野田さんの「エッグ」だったのでちょっと胸がズキっとしたのも事実。この曲、「エッグ」を見た事のある人ならたぶん同じ気持ちになると思います。「エッグ」は初演は2012年で、まだ2020年の東京オリンピックが決まる前の上演だったのですが、オリンピックがモチーフのひとつになっている舞台で、林檎嬢が音楽を担当しました。この舞台の筋をどう説明すればいいのやら。1940年に行われるはずだった東京オリンピックと、19…

すてきなあなたに 女性として生きるということ

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私のバイブルは「オリーブ」だったけれど、今の朝ドラ、「とと姉ちゃん」(あまり評判がよくないみたいですが...私は最初の一週間だけ見ました)のモデルになった大橋鎭子さんの雑誌、「暮しの手帖」ももちろん好きです。

最初、家にあった「すてきなあなたに」という本を好きになりました。この特徴のある手書きの文字とイラストが花森安治さんという人のものとも知らず、すごくいいなあ、と思っていました。今でも本当に魅力的。

(これまた大好きな森茉莉がこの編集部で働いてみたものの、あまりに使えなくて花森さんから首にされたってエピソードも好き(笑))


すてきなあなたに

内容もすごく好きで、かわいらしいカットに、短いエッセイが三段組でぎっしり。どれも読みやすく、優しくて女性らしい、時に読者に喝を入れるようなエピソードたち。でも不思議なのは、これを書いているのが誰なのかよく分からないこと。時には作者が綴るエピソードは東京のもので、フランスのもので、アメリカのもので。家族構成も違うみたいだし、一体誰が書いているんだろう、とずっと不思議に思っていました。

よく調べてみると、謎は解けました。大橋鎭子さんが書き出した「すてきなあなたに」だけど、内容が偏らないようにと、増田れい子さん、「暮しの手帖」のパリ特派員の増井和子さん、シャンソン歌手の石井好子さん等々がこの頁に寄稿していたそうです。書き手が前に出て来ない、この控えめな感じも好き。

私は、別冊の「すてきなあなたに」も持っています。おしゃれ篇。春・夏と秋・冬の2冊があります。


すてきなあなたに おしゃれ篇

花森安治さんの絵は表紙とカットだけだけど、版も大きくて読みやすく、絵本みたいにすてきな平澤まりこさんのイラストが入っていて、読んでいて幸せになるし、時には背中を押されるし、背筋を伸ばしたくなるような文章ばかり。

「オリーブ」よりも「暮しの手帖」は地味だけど、「オリーブ」を読んできた人が「暮しの手帖」も好きになるのは、私としてはとても納得がいきます。

どちらの雑誌もすごく生真面目な雑誌だと思う。女の子として生きるには。女性として生きるには。生き生きと楽しく、賢く、おしゃれに、幸せに、本物とは何かを知り、凛と地に脚を付けて生きていくには、と作り手が考えて、読み手の為に真摯に世に送っていたことが感じられる。



基本的に、女性に生まれて良かったなあと思うことが多…